2013年03月27日

原田橋のその後…過疎地から奪われるもの?

原田橋のその後…過疎地から奪われるもの?

新橋建設計画…概ね3年後の新橋完成を目指して

突然、主要道路が通行止めになり1年が経過しようとしていますが、今でも橋の両側人にはガードマンが24時間体制で交通整理にあたっています

今では、朝夕の通勤時には地元の人々は当たり前の風景として通過していますが吹雪の日にも、夏の猛暑や台風の中でも身の危険を顧みず整然と立ち続けたガードマンの皆さんに敬意を感じます

さて、冒頭の『原田橋のその後』とは  

3月15日付で突然、浜松市から1枚のチラシが地域住民に回覧依頼がありました

表題には「国道473号原田橋 新橋建設計画について」と記されています

そして
「原田橋の件につきましては、皆様方には大変ご迷惑をおかけいたしております。
この度原田橋新橋建設計画付きまして概ねの概要が決まってまいりましたので、まずは、本回覧をもちまして、現在の計画の状況を報告したいと考えております。」・・・と書かれています。

その回覧文書には左側に天竜川原田橋付近の空撮写真に新橋架橋位置として現橋から下流に数十メートルの場所に点線で示されています。
その場所は昨年特殊トラックが天竜川に転落し、運転手1名の死亡事故が起きた位置と見て取れます

さらに右側には上記の写真が添付され同種橋梁の例(東京都大島町大宮橋)と記されています

新橋建設予定位置は左岸の岩肌に浮石が点在し、ガードマンが一年間危険を感じながら立ち続けた交通規制内に当たり少しの雨でも小規模の落石が起き、地元では有名な危険地帯です

自治会代表者(浦川地区・佐久間地区・山香地区・城西地区自治会の代表4名)を集めた市の説明では
「予算の都合上もあり、早急に架橋するためには大幅な位置変更は無理で仕方のない選択」だったようですが、記憶する限り「新橋」について一度も地元での説明会が行われない状態で回覧1枚での報告です

回覧版を見た地元民からは
「どうせ、新しく原田橋を建設するのならあと数十メートル下流部が安全で道幅も広く将来的に道路の改修が行われる場合にも都合がいいのに・・・」との声が聴かれます

下流部になると確かに川幅が相当広くなり予算に相当の違いが出ることは素人目にもわかりますが、安直すぎなにのではないにかと疑問が残ります

地元の早期建設要望に応えることが最重要であり、毎日三交代で24時間体制のガードマンの費用も馬鹿にならず、早期着工、完成は悲願とも言えますが将来的に国道に2車線化(拡幅工事)を計画した場合、左岸法面補強に膨大な費用がかかることは明らかであり国道の2車線化は夢となるでしょうか?

またしても、地元意見は黙殺され、急いで地元意見を取り入れての新橋計画という実績だけがのこる結果となってしまいました
さらに問題視されるのは、佐久間ダムの堆砂土を運搬する業者が大型車通行止めのために2トンダンプ並びに3トンダンプを15台も購入して早朝から毎日6往復(1日90往復)もしている現実です

地元雇用も多く、企業の営業の一環であり雇用の拡大の観点からは一概に反対はできませんが、原田橋の損傷原因・責任所在すら明らかにされないままダム堆砂土の搬出という公共性を大義名分に交通量の急増に拍車をかけていますが行政指導が行われたとの話は聞きません・・・・



ところで、最近、旧佐久間町時代に建てられた建造物や施設が地元移管の名目で急ピッチで取り壊されています
佐久間町内に設置されていた『観光トイレ』もその一つで、トイレがある地元自治体に移管要請があり、地元自治体では移管後の維持管理ができないために取り壊しが行われるそうです

合併後、浜松市は当初の約束を次々に反故にして北遠から公共施設を奪ってゆきます
利便性と公共性は市民に等しく与えられるべきものだと思いますが、市街地ではトイレはコンビニもパチンコ店もありトイレに困ることはありませんが田舎ではトイレは重要な公共施設です

田舎ではトイレに困ってあたりまえなのでしょうか?

さらに統廃合後の小中学校は、そのほとんどが解体され更地になっています
生産性や将来の活用方法の検討などほとんど無いままに思い出や記憶でしか残らない更地です


市長からはこの過疎地域をどう再生させるのか、活性化のためにどんな施策を講じるつもりなのか聞いたことがありません

議員からは市長や過疎地に対する市の姿勢を批判する声は聴いても具体的施策を聞いたことはありません

地域の指導者からは毎年200人が減少する現実に20年後は地域が消滅すると言う嘆きと諦めの声は聞いてもこれからどうするのか前向きな声を聴いた記憶がありません


しかし、こんな地域にも人は日々暮らしているのです

少子高齢化とはいえ、0歳児もいれば新しく幼稚園に入園する子供も実存します

毎日の営みが繰り返されているのです・・・

効率化のもとに過疎地域から公共施設や住民サービスが着実に奪われているのです





同じカテゴリー(歳時記)の記事
何が起きてるの?
何が起きてるの?(2014-02-09 11:29)

悩ましい新聞記事
悩ましい新聞記事(2014-02-04 00:59)

1013 総括
1013 総括(2013-12-17 17:32)

珍しい遭遇
珍しい遭遇(2013-04-09 13:32)


この記事へのコメント
日曜日に竜頭山から山住神社、向市場と走って来ました。
山住神社登り口のトイレが、去年はあったのに・・・・今年は取り壊され更地でした(TT)
Posted by しんしん at 2013年05月15日 06:38
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
プロフィール
緑の里
緑の里
削除
原田橋のその後…過疎地から奪われるもの?
    コメント(1)