2011年04月09日

今、天竜水系に注目が・・・

不足する構造材合板の産地化・・・今 手を打たないと

東日本大震災の津波で岩手・宮城県沿岸部にある大手合板メイカーの工場が破壊し、生産が止まっている。

両県だけで国内シェアーの30%以上を生産しているだけに仮設住宅の建設や復興に向けた一般住宅の建設に影響が懸念されていると聞く。

建築用構造材合板はもとも東欧諸国や極東地域から外材と呼ばれる木材を国内に輸入し、国内の秋田・島根・熊本などの工場で合板にして販売してきた。

最近では、世界的な資源保護の流れや外材輸出国が自国に工場を建設し、製品を輸出するために外材合板が殆ど出回らなくなるとともに価格も高騰してきたと言われます。

これらに対応するために国内の杉・ヒノキを原材料とする構造材合板が生産されているが、それを業界最大手のセイホク(東京)が秋田・島根・熊本において全体の6割を生産しています。

昔から天竜地域の木材関係者は、原木販売を基本としているか、建築材の柱や壁板として商売をしてきたために世界的な流れに乗りきれなかったのでは?ないでしょうか。

現代の建築様式は、柱が表に出ない大壁工法の洋風和式が大半を占めているために天竜杉やヒノキの需要は拡大しませんが、そこにこだわりを持っているのが日本最大の材積を誇ると言われる天竜地域でした。

しかし、時代は構造材合板不足に陥り、一刻も早く合板の供給を待ち望んでいる状況です。

天竜水系と肩を並べる秋田では、地震の影響で林道が崩壊したり、山そのものが崩壊したところも数多く、復旧には相当の時間を要すると言われています。

そこで、材積では負けない天竜地域の木材が注目されていると言われています。
人の不幸を『天の恵み』だと言った議員がバッシングを受けましたが・・・

今、わたしたちにできることは、復旧・復興に向けて不足する構造材合板の供給です。
ただし、天竜地域には、合板製造設備(工場)が無いために無尽蔵に近い木材が今までのように原材料の供給地に終わる危険性もあります。

合板は、杉やヒノキを薄く削り、それを特殊な無公害接着剤で張り合わせたものですから、多くの材積を必要とします。
まさに、天竜地域材の消費拡大には絶大な効果がありますが、在来工法に頼りきってきた木材関係者には大きな意識改革が求められています。それも早急に・・・

さらに、合板材生産工場の建設には数十億と云う莫大な予算が必要ですが、日本の復興と天竜材の再興のために、日本の真ん中に位置する立地条件を活かして国・県を動かす強者に出てきてほしいものです。

また、工場用地も相当の面積を要しますが、幸い、天竜の船明には、生産性の少ない墓地建設計画用地として適地が造成中であり、それを雇用拡大・総合的産業集積の可能な合板製造工場建設用地として活用しては如何でしょうか?
これも既存発想からの大転換を求められますが・・・

既に大手企業は、天竜地域の膨大な材積に触手を伸ばし始めたとも聞きます。
一企業や旧町村単位でできる話ではありませんから、天竜区全域として組織を立ち上げ、財産である森林資源を守るとともに新しい産地形成に名乗りを上げるチャンスではないでしょうか?

今このときに一瞬を取り逃しては、北遠に明日はありません。
明日決まる、市議会議員は、何はともあれ、日本のために北遠のために推進すべき案件の一つになりました。
期待します。

がんばれ 日本

支えられるのは北遠の人々です。

天竜美林の再興に命を燃やす地元選出県議会議員にこの声が届くことを切望いたします。



この記事へのコメント
以前、家をリフォームした時、費用が無かったので、壁に合板を選びました。合板の種類に「佐久間」というのがあったんで、迷わず、それを壁に選びました。どこで、どこの材料を使ったのかまで調べてみませんでした・・・。
復興に佐久間の木材が役立てれば、と、願っています。
Posted by 佐久間の女 at 2011年04月09日 23:12
佐久間の女 さん

久しぶりです
山間地域が再生することが、東北地域の北郊に貢献できる
素晴らしいことだと思いますが、前途は多難でしょう
お互い頑張りたいものです
Posted by 緑の里緑の里 at 2011年04月10日 07:29
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