研修会を実施しました 

緑の里

2010年10月28日 15:28

インターンシップ事業で研修会開催

広域的な地域づくりに取り組む「三遠南信地域連携ビジョン推進会議」(SENA)が事業主体となり平成22年3月に内閣府「地域社会雇用創造事業」の採択を受け、冷え性23年度までの2年間に三遠南信地域の社会的企業を支える人材を育成するためにインターンシップ事業を実施しています。

本事業実施に遠州地域から20番目に採択された「NPO法人 雲を耕す会」が
10月26日(月)浦川キャンプ村を会場とした研修会をおこないました。

当日は、朝から当キャンプ村の作業研修として薪割り作業や常設テントの撤去作業、当キャンプ村で実施している椎茸栽培の原木養生作業や原木の積み上げ作業などをお手伝いいたただきました。

その後は昼食として収穫したばかりの椎茸でバーベキューを行い、参加者は新鮮な椎茸を腹いっぱい堪能しました。

午後からは、浦川キャンプ村振興を目的とした山間地域における広域観光レクレーション拠点整備について参加者全員でフリーートーキングを行いました。

多種多様な参加者からはキャンプ村の再生・振興に向け貴重な意見が出されました。

①当キャンプ村の売り物である清流を守り続けることの重要性
②地元の食材を購入できる情報提供が必要
③夏採り椎茸栽培による体験型キャンプ場の提案
④静岡県西部地域キャンプ場の連携による全国的情報発信
⑤鮎釣り客の取り込みと入漁券の年券発行の必要性

中には日本の河川の中では、本流としてはダムの数が最も多いと言われる天竜川にあるダムが本当に必要なのか?

電源供給のための電発型ダムと洪水対策としての治水目的ダムまたは飲料水・農工業用水型ダムとでは相反する目的にありながら両方を備えようとするからダムの大規模化が必要になる・・・
現在の電気需要状況や農工業用水需要は過剰である・・・
現在も佐久間ダムにたまる堆砂対策事業として大きな無駄な公共事業が進行中だが、この事業は百害あって一利無しで下流域の生態系を壊滅させる可能性がある・・・

川を守るためにダムの町からダム不要論を訴えることも必要では!
大方の意見としては「水」が大切と言うこでは一致しているから水の源である山を守る運動が大切では?

等々話題は交流拠点づくりから河川行政・林業行政の在り方にまでにおよび白熱した意見交換が行われ、参加者は真剣にメモを取りながら耳をかたむけていました。

キャンプ村からは、現状報告として体験型のキャンプ場を目指していること、昨年利用した大阪の若者がリピーターとしてわざわざ大阪から再度訪れた実績や年に5回も訪れる若者のグループがいる実績、今年は「広報はままつ」で市長のコラム欄に紹介されたため浜松から川遊びを目的としたディーキャンプのお客様が急増した実績、来村客の傾向としては東京・大阪・横浜・兵庫・千葉・広島など遠方からの若者が日本の真ん中だからとの理由から増えている現状、現代の若者は当キャンプ村に泊まり、浜名湖に海水浴の行くことを何とも思わないくらい行動的である事などを報告しました。

当日は雨予報でしたが汗ばむ気候に恵まれ、参加者は汗だくになりながらも真剣に取り組む研修となりましたが充実した一日を過ごすことができました。
大変勉強になりました・・・雲を耕す会のみなさん、研修生のみなさんお疲れ様でした。



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